【草】横浜元町パンケーキリストランテ

 

 

室内から見た
軒の出ている様子

漆喰塗の傾斜天井が
そのまま外に出ている

元町の運河上に架かる
高速道路を視界から消し
落ち着きのある
インテリアに

 


屋根の外壁からの延長部

鎌倉や京都、奈良の社寺建築は
軒の出が3,4メートルもあるが
ここは1.5m

建物の外周に沿って
軒の出を深くすることで
来店者アプローチの傘となり、
夏は深い日陰を創る

そして優しく
エレガントな美しさも醸し出す

 

露地
茶室に至るまでの庭、道行の空間をさすが、
建築に転用するとアプローチを長くとることで内部への期待感を高める

パンケーキリストランテでは外壁周囲の空きスペースを利用して露地を創る

階段板は1枚ごとに
浮かせ
露地の飛び石に見立てる。

「露地」も深い軒で
覆われている。

 

広い草原に
1本の木があると
人は自然に寄り添う

同様に柱は
一つの場を創る


写真のように
柱の周りのスペースを
区切られた
落ち着きのある場に
している

 

大黒柱
内に、外へと続く
漆喰塗の壁と天井

その中にあって
そそり立つ
2本の
欅大黒柱

屋根の構造を支える

 

素材感
料理に限らず「素材を活かす」事は
日本の伝統建築でも同様である

奥の旧館は鉄筋コンクリート構造
部分に鉄の柱、アルミの腰パネルなど
硬い素材で構成されていた

手前の新館は木造で
大黒柱、漆喰の壁天井、ブナ材の床や、家具など
自然な素材で構成、新旧を対比させている

 

また外壁の看板も
漆喰のテクスチャー
に近づけ
あたかも漆喰で作ったように見せ
外壁の素材感にこだわる