新築住宅

神奈川鎌倉G邸 (2016年竣工) ➀

鎌倉には谷戸と呼ばれる

低い山に囲まれた谷あいの土地が

数多くあり、それぞれ名前を持っています。

 

山が迫っているところは

日当たりもよくないのですが

当地は谷戸のへそに位置し

しかも

台地のごとく盛り上がっているような

地形なので一日中、日が差します。

また天気さえよければ、

山間から垣間、富士山を遠望する土地でもあります。

谷戸の中にありながら空が広がる場所!

そこから副題を決めています。

 

 

それでは玄関から始めましょう

柱から左側のゾーンが駐車スペース。

右側が玄関へと続くアプローチ。

 軒先は垂木を二段構えにした「ふた軒」とし

先端を水平にカットして

シャープなデザインにしています。

 

壁、屋根組はべんがらで塗装していますが

柱は塗っていません。

 屋根を浮かせ軽快な印象を出すためです。

そのため柱が受けている梁も

正面右手の壁から延長させるのではなく

壁から離し、奥から1本物で伸ばしています。

 

 

前回ブログ写真の右側の塀沿いに歩くと

玄関ポーチになります。

床の仕上げは「人造石研ぎ出し」

施工にあたって

亀甲文様の目地を作成しなければならない

のですが、これを当社スタッフと

研修に来ていた学生とで

作ってしまったことには驚きました。

下地にこの立体的な目地材を置き

その中にセメントと小粒の種石を混ぜたものを練りつけ

乾いたら研ぎだしてこの仕上げとなります。

 建築主と床の素材を選択する際、埼玉県桶川にある

遠山記念館の床仕上げをご覧になり、大層気に入られ、

是非に!との要望で試みました。

 

玄関に使用した古蔵戸は購入時の塗装状態がよく

あえてべんがらは塗っていませんが

結果的に、ほぼ同じ色合いになっています

 

 

前回ブログ写真の右側の塀沿いに歩くと

玄関ポーチになります。

床の仕上げは「人造石研ぎ出し」

施工にあたって

亀甲文様の目地を作成しなければならない

のですが、これを当社スタッフと

研修に来ていた学生とで

作ってしまったことには驚きました。

下地にこの立体的な目地材を置き

その中にセメントと小粒の種石を混ぜたものを練りつけ

乾いたら研ぎだしてこの仕上げとなります。

 建築主と床の素材を選択する際、埼玉県桶川にある

遠山記念館の床仕上げをご覧になり、大層気に入られ、

是非に!との要望で試みました。

 

玄関に使用した古蔵戸は購入時の塗装状態がよく

あえてべんがらは塗っていませんが

結果的に、ほぼ同じ色合いになっています。

 

 

玄関戸を正面から見ています。

右手の板壁は塀の延長なので

高さを塀に合わせているため

写真のように玄関戸のほうが少し高くなり

鴨居の下をくぐって

塀がそのまま玄関内へと続いてゆく

そんな風にガラスに移りますが、、。

実は、実際そうなっており、内外の広がりを助けます。

 ガラス部は透明ガラスに格子模様

のシートを張り、外から室内への視線を抑制します。

 

床の話に戻りますが、種石は蛇紋石。

現場での目地の作成は

真夏の暑いさなか、3日かけ

5ミリ厚のスタイロフォームに

型紙を当ててカットしました。

 

 

玄関手前のカーポートから

右手に敷地の入り口

正面に

玄関へと続くべんがら塗りの塀

を見ています。

ブログ314の画像で説明すると

右手の塀が今回、正面の塀になります。

 

カーポートにゆとりを持たせ

雨天の際、車から玄関まで傘を差さずに

アプローチします。

 

 

前回の反対側を望む写真です。

柱の位置を比較すると

空間を把握しやすいでしょう。

前回画像の東側もそうですが

西側もべんがら塗で

大和張りの塀が

屋根下では外壁の一部となって入り込んでいます。

 

柱の右手には玄関ホールの窓があり

外壁に溶け込ませるべく

小間返し、べんがら塗りの格子としています。

 

 

ブログ314を

少し引いて撮影してみました。

外壁が塀と連続してゆく、全体像が見えてきます。

カーポート部分の屋根は寄棟。

水平のシャープな軒先を見せ

2階の外観を引き締めます。

 

 

ここ何回かの画像に

映っていたのですが、

カーポートの軒裏部分、特に前回言及した

寄棟屋根の隅木部を

拡大した。写真です。

屋根組を受ける桁が交差する点に

通常は柱が来ますが、少し

玄関側に奥まった位置とし、

車を入れやすくしています。

 

屋根全体を断熱層で覆っているので

2重垂木,ふた軒になるのですが、

社寺建築の地垂木と飛燕垂木のように

垂木先端の小口を見せることはせず、

先端を削ぎ落し、シャープに見せてます。

と言えば簡単なようですが

これが難しい。

垂木の先端を最初からカットしておくと

垂木が並んだ線が通らない、

したがい、

カットしないままセットして

後から水平に糸を張って

それを目安に1本1本カットしてゆくという

大工の妙技が、先端の鋭さを生み出しています。

 

 

今回は玄関の扉を開けて

見えるシーンです。

玄関戸は蔵戸を再生したものでしたが

正面の格子戸も昔の建具の利用。

ただ、ご覧のように4枚引き違いを3枚片引きに

タイプを変更しています。

この調整は古建具、購入先の古福庵で行います。

建具を引き片側に寄せるとはっきりしますが

さらに奥にも格子戸があり、この写真では

2か所の格子が重なって見えていることになります。

 

外部の写真では目立たなかった、

床の亀甲文様人研ぎが深い緑色を湛えています。

そのほか

上部に見える欄間も古い建具を使用し、2階と玄関とを

つなげています。

 

 

普通玄関ドアを開ければ玄関ホールがあり

廊下がそれに続くのですが

そのようにはせず、前回の写真では

京都町屋の通り庭のように格子戸を正面に見せて

奥をうっすらと、見せてました。

今回はそれを開けたところですが

さらに新たな格子戸を設け

奥へといざなう設えとしています。

この場合

「奥ゆかしさ」が美の要です。

 

 

左手が外部になる、依然

玄関内部の写真です。

正面は床の間脇に見る付書院的スペース。

右手は格子戸を閉めている状態なので

左右の奥行き感は少し物足りない。

だが格子戸はカウンター手前の小柱で止まり

格子戸の脇を透かしてカウンターは

右奥までつながるので、閉塞感はない。

このように玄関戸を開け、外の光を受けると

人研ぎの緑の床が浮かび上がってくる。

 

 

全開の写真に写っていた

格子戸を手前に引き

全開した状態の玄関ホールです。

カウンターは艶を出しますが

直立する小柱はべんがらで塗装し

マットな仕上りにして

コントラストを出します。

カウンターはベンチも兼ね

紐靴などを履くとき便利。

 

 

前回写真の右側の様子。

照明で全体を浮かび上がらせています。

右端の格子戸はリビングへと続き、

床板は本来の色を出し

正面のカウンターの艶の様子や

小柱のマットな様子を浮かび出ています。

 

 

玄関ホールの格子戸を閉め

玄関外部の様子を透かして見ています。

 

玄関土間に隣接してシューズクロゼット兼納戸

が左方向にあり

左手の床に光が差しているのは

その入り口扉を開けているため。

 

 

玄関ホール内部です。

右は欅の蔵戸

中央の格子戸は

シューズクロゼット兼納戸の入り口で、

前回の画像はこの扉を開けていたため

外からの光が手前奥の廊下まで達していました。

 

左手のべんがら塗装の板壁(大和張り)は

外へと続き内外の一体感を出しています。

 

 

右は玄関の格子戸

左がリビング入り口の格子戸

相互にレイヤーを作る。

この廊下に日が入るのは冬の時期ならでは。

右も左もそして正面も古福庵の再生古建具を

使用している。

玄関戸の欅の蔵戸もそう。

海外勤務の長かった建て主は

その反動からか、大いに古福庵を気に入り

建築のプロセスの中で、

選び出した建具の設置位置を考える事も

また格別な楽しみ!

と振り返る。

 

 

いままで建物の説明を続けてきましたが

今回は

実際、「天空の館」に住んでいらっしゃる

建築主の声を紹介します。

 

引っ越してから、この1年で何組か親しい友人が訪れました 。

  皆異口同音に和風デザインの素晴らしさ、

  よく考えぬかれたデザインを話しておりました。

(家内ともどもの共通コメント)

1) 和風デザイン、ベンガラ色、吹き抜け、黒柿の仕切り板、

  使用板材などすべて気に入っています。

   住み心地は最高です。これ以上のコメントはありません。

2) 特に良かったには、屋根がま深く、雨に当たらず家の外側に

  アクセスでき便利。

   特に玄関ポーチ、クルマまでのアクセス、

  雨の日でも広いベランダで過ごせること、

   また2階のベランダ然り大雨でも雨が吹き込まず雨でも使える。

3) ベランダを広く取ったことで色々使えること。

   また特に奥まった ことでプライバシー上でも全く問題ない。

  また風の通りが良い。

4) 両サイド2枚の雨戸設置でガラス戸がどんな天候でも

  雨に濡れることがほとんど無く

   ガラス戸の汚れが少なく掃除が非常にらく。

5) ベランダの大谷石の設置と両サイドの階段。

  デザイン上気に入ってる。

  また植木鉢を汚れを心配することなく置ける。

6) 外側板壁のドアに鍵の設置で2重にセキュリティが保てること。

7) 1階納戸から外側、洗濯干場へのアクセス、

  庭いじり道具を直ぐ取り出し庭へのアクセスが 便利。

    まだまだ気に入っている所は沢山あります。

    お話しましたように、私たちに取り今回のプロジェクトは5度目で、

  これまでの経験をすべて網羅し、

  それを藤本様が現実の物にして頂いたと思っております。

    唯一これは私の問題ですが、浴室のタイルカラーが違う色

  もっと和風カラーにすれば良かったのかと思っています。

   以上ご参考まで

    次回お会いする時にもっと詳しく

 満足するところをお話したいと思います。』

以上

  今後ブログには

  建築主の感想、住み心地などを

  加えてゆきたいと思います。

 

  今回の写真についてですが

  リビングルームから右手に玄関格子戸を

  左手隅に廊下との通風用壁窓を望みます。

   特に左手窓は建築主の感想にもあったように

  廊下⇒階段室⇒外部と続く窓、

  小型ではあるが予想以上の効果があったそうです。

 

 

今回はリビングルームの写真です。

手前右手が玄関になります。

正面の大戸は和室入り口、左手奥は趣味の部屋。

冬の暖かな光が差し込んでいます。

絵のかかる壁奥には

前回お話しした通風用の壁窓(存在を目立たせないよう

壁の一部に見えるのでそう呼びます)

が見えています。

 

 

前回の写真では閉まっていた

和室の戸襖を開けています。

書院の設えや赤茶雲母紙の襖が見えます。

建築主が選択したソファーは

arflex(アルフレックス)BRERA(ブレラ)

Sergio Brioschi(セルジオ ブリオスキ)のデザインです。

和室側ソファーの端部を上から見ると45度にカットされており

和室の出入りには都合がよい。

インテリアが渋く落ち着いているので、きらびやかな絵や

原色に近いクッションが映えます。

 

 

リビングの全体像です。

基本的に切妻型形の大屋根が

家全体を覆っており

室内の「べんがら塗り化粧天井」にもその形が表れています。

化粧天井板は機能的には捨て野地板でもあり

今回はグレードを上げて杉の無垢板を張っている。

このため、

当初張り上げた状態では白木の輝きを持っていた。

だが、たっぷりと光の入る、吹き抜けにあっては

明るすぎ逆に落ち着かぬ空間となり、

また建築主の要望もあり、

垂木とも当初の無塗装予定を変更して

現場でべんがら塗装としました。

 

リビングの2階レベルは書斎になり

左手の吹き抜けを通し、南西の山を望みます。

手摺部には黒柿の古欄間を左右対称に設え

趣のある独特の杢目を楽しみます。

 

 

今回は左手のデッキ側も含めた

吹き抜け部分の写真です。

外部にも吹き抜けがあり

これは詰め打ちした竹格子と

木製枠のガラス面との間で構成されています。

 

 ところで「天空の館」に

住まわれている方の

感想をブログ329で紹介しました。

 

今後も鎌倉設計工房ホームページ上に

他の実際例を「お客様の声」

として、紹介してゆきます。

http://www.kamakobo.com/

プランを詰めてゆく段階で

建築家サイドで考えたことも

工事の完成後

建築主様側での受け取り方と

ニュアンスの異なる場合もあり

このブログを読まれて、

より明確に

建築家の意図が判った方もいらっしゃいます。

 

設計から工事、完成まで一つ一つの建物に

ドラマがあり建築主の感想が加わることで

密度の濃い紹介になればよいと思います。

 

 

「天空の館」最初の画像です。

今まではこの右手の様子を見てきたので

一旦 ここで中央に戻り

次回からは左手のダイニングを見てゆきます。

 

 

吹き抜けの左手を

正面に見た写真です。

 

白く飛んでしまっている右手が屋外で

2階の屋根同様に

1階レベルでも深い庇が

デッキを覆っている様子が見えます。

 

その上に竹を詰め打ちした

「簾」があるのですが、竹1本の太さは

25mmあり、簾というには太すぎる。

しかし前回のブログのように離れて見ると

繊細なスクリーン、として際立っています。

 

ちなみに竹相互はワイヤーでつなぎ

最下部の足元は浮かせて、雨水の切れを取り

腐食を防止します。

 

なお正面奥はダイニングルームになります。

 

 

前回ブログの奥に近寄り

ダイニングをみた写真です。

 

大引きを現した天井は黒紫べんがら。

 

見た目は黒、ですがよく見ると紫。

木とべんがらを合わせると

鎌倉武士の質実剛健さを感ずる、

上品、格調高い、頑丈、クール、

地味、わびさび

と住まわれる方によって

表現はいろいろありますが

「静かで落ち着く」

ところは共通しています。

 

 

前回ブログと比べ

撮影位置は同じですが

天地と左右を拡大しより広い範囲を

見せています。

ダイニングテーブルとチェアはARFLEX(アルフレックス)

照明は松岡信夫、古箪笥は古福庵、キッチンはリクシル。

窓側のダイニングチェアは白、他は天井の黒紫べんがら

の色調に合わせ選択しています。

 

 

ダイニングから

キッチンを見ています。

インテリア全体を

天井のべんがら色にまとめています。

そこにシルバーの取手やガラス、その縁取り

などシャープな要素が加わり、

白や白木のインテリアとは異なる

風情、美を醸し出します。

 

 

手前にダイニング、右手にキッチンを望みます。

正面はリビングルーム。暖炉のある部分です。

さらに奥に白壁で囲まれたもう一つのリビングルームがあります。

左手は光の当たり方が強く画像が飛んでいますが

デッキテラスが広がっています。

そのさらに外側に設置された大谷石の段状テラスを介して

庭におります。

外観写真の際それは説明しましょう。

 

 

前回と同じ画像ですが

もう一言。

 

木部にはべんがらを塗っています。

べんがらは陰影を強調できる塗料です。

写真の

壁や窓の部分と天井との境が

陰影によって

はっきり見えなかったり

天井全体のトーンも

画面の右側は陰影に包まれて暗く

左手は極端に明るく、杢目さえ浮き上がっている、

左右の落差が激しく、天井に連続感や一体感がない。

けれど、それが気に障る、でもなく

包み込まれた、落ち着きがある。

べんがらによる色付けは陰影を強調し、

陰影は日本建築の落ち着き、和らぎをもたらしています。

 

と、感覚的なことを

言葉で言い表すのは

簡単ではありません。

 

 

少し間が空いてしまいました。

ブログを続けましょう。

 

これはダイニングから

外のデッキ側方向を撮ったものです。

 

デッキ上の外部吹き抜け、あるいは

庇の細やかな垂木が連続する様や

詰め打ちした竹ルーバーを受ける梁が

天秤〈てんびん)の垂木を受ける役割も担っている、

などの様子が見られます。

 

 

デッキに出て広がる風景です。

 

近くの山と遠方の山との間に

はるかに富士山を眺めるポットがあります。

2階からですが。

 以前あった危険なブロック積の擁壁を撤去しているため

庭は塀に向かって傾斜させています。

デッキ床は高めに設定しており、

芝生の庭には左手の大谷石テラスを経由して

降りることになります。

 

 

前回画像では庭がぼやけていたので

鮮明な画像をどうぞ。

 

 

前回は北川でしたが今回は

デッキの南側を見ています。

 

午前中、デッキの椅子に座り

庭を眺めながら

ゆっくりコーヒーと時を過ごす

のが楽しみ!

とはご当主の談。

 

 

今日は、竹の詰め打ちを紹介します。

前回のデッキ写真上部に少しこの竹の部分が見えます。

愛知県の犬山市の名鉄犬山ホテルに

如庵という茶室があります。

 織田有楽斎という江戸時代初期の茶人が建てたものですが

窓に使われているのがこの竹の詰め打ちです。

 細やかに景色を見せる簾を遣えばよいのですが、長持ちしそうにない、

また腐りやすいので、竹を使っています。

 全体は梁の上に載っているように見えますが実際は浮いている。

水の切れをよくし、腐食に対応するためで、3か所で横にステンレスワイヤーを

通しスパンごとに保持しています。

 ブログ334の画像をご覧になると

「簾越しに山の景色を眺める」感覚を味わえます。

 

 

今日はこの写真。

和室からこのように隣のリビングや右手の娯楽室、

奥の庭を透かして見ることができます。

そしてその向こうは山の緑へと続きます。

 

そういえば新緑の季節、5月も半ばごろ、

建築中だったこの現場に来ると

山からホトトギスの鳴き声が聞こえてきました。

富士山麓や、軽井沢に行く途中で鎌倉による

とききましたが、

その時期ももうすぐ!

 

 

写真は和室北面を見ています。

和室は床の間や付け書院

、床脇に違い棚や地袋そして長押が付きますが

あまり複雑にせず、シンプルにまとめ

図柄など、襖がアクセントになるようデザインします。

廊下に続く正面の襖紙は「萩」金雲母(東京松屋)、

左手の押し入れ襖は柿渋+「萩」金雲母(東京松屋)

光のあたり様でこのように雲母の部分が浮き上がり

芸術性に富む。

 

 

和室を続けます。

右手の襖は前回紹介した柿渋紙に

「萩」模様の金雲母を施したもの。

左手グレーの地袋は「手漉きグレー雲肌和紙」

 

襖紙につけられた名前にも美しさを感じます。

書院窓の障子は古建具ですが、

わざと紙を張らず北側の風景を見せます。

 

襖紙は東京松屋ですが、全体コーディネートは

「襖デザイン」の村岡さんにお願いしました。

 

グレー地袋手前の床には通常、前地板を張りますが、

畳を地袋まで伸ばし、地板をなくし

簡素にすることで、襖を引き立てています