新築住宅

茨城つくばO邸 (2008年竣工)

道路側の外観です。

2階には奥行きのあるバルコニーを設置。

屋根はバルコニーを覆い更に手前に張出して来ます。

その為、深い陰影が2階に漂う。

1階のデッキも陰影が奥行感を与え、
デッキ部はそのまま中央居間の床となり、
更に北のデッキへと抜けてゆく。

ここは風の通り道になっています。

少し離れて撮った画像です。

敷地は道路から1.5m程上がっており、
銀色の手摺が階段の位置となります。

右側はログハウス、左側は一般的な住宅。

並ぶ3軒は全く異なり、さながら住宅展示場ですが、
やはり家づくりに掛ける時間手間の差が出ています。

又、片流れ屋根なので
日本の伝統的な屋根の重厚なイメージはないが、
軒の深さによって陰影の美しさを出しています。

軒樋はアルミのアングルで竪樋は当初、
クサリでしたが雨が飛散するので工夫し、
同色の塩ビ管でクサリ部をカバー、
バリ風のバナキュラーなイメージを出しています。



玄関付近から道路側を見返した景観です。

階段を登ってアプローチしこの飛び石スペースに出て来ます。

右手にはデッキ床が広がる。

デッキ下が少し透けているが、
道路に続く自転車置場になっています。

左側にはバリ風の雨樋が。

中央のリビングルームから玄関との出入口を中央に臨みます。

左手はキッチン。

窓枠は木の素地を出した塗装、
その他はベンガラで構造部材を塗っています。

床はカリン材。

壁は珪藻土。

床との境はアルミの巾木として、
モダンなイメージを出しています。

キッチン内部を臨みます。

右側がリビング。

正面の明るい部分はスリットになっていて、
玄関ドアを開けると光が入ります。

ここは構造壁で筋違ブレースの影が浮かんでいます。

リビングから北側のデッキを臨みます。

遠方に林が見えますが、
風除けも兼ねたベンチでやわらかく視界を遮っています。

北側はよく境界ギリギリまで家を寄せて
裏となってしまいがちですが、
ここでは距離をたっぷりとって、
風を呼込み静かで落着いたスペースとしています。

日影となる部分なので、夏は涼みながらのビールがうまい!

北なので断熱を強化し内側に両面貼りの障子を入れています。

北側デッキ、西側の光景。

隣地が畑なのでこちらも畑にして
緑を連続させてしまいましょう。

左側のベンガラ塀は浴室の窓を囲っています。

庇もあるので半内部的なスペース。

廻り込むとこのような景観になっています。

浴室内部の画像です。外のベンガラ塀が見えます。

【 つくばの家の解説 】
テーマはバリ。
バリのホテルアマンダリの佇まいは京都の老舗旅館、
俵屋からヒントを得ているとの事だから、
バリと日本は関係が無いわけではない。
実際、現地の写真を見ると屋内外の繋がりは日本に近いものさえある。又、意外とベンガラ塗のインテリアがバリのイメージに近く、
素材や観葉植物など自然な要素で味を出しています。

 

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