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日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 552

日本の美を伝えたい-鎌倉設計工房の仕事 552

世田谷のコッテイジ―多世代住宅へのリノベーション

 

前回既にリノベーション後の一部を見ていただきましたが

基本計画時の模型をご覧いただきたいと思います。

 模型写真の左手棟に外壁板張り部分がありますが

そこが既存のコッテイジになります。

 つまり左右双方向に増築し、当初延べ15坪のコッテイジが

46坪の邸宅へと拡大。これは高齢者も含めた

4人の近親者が集まって住もうとなった結果でもあります。

 趣味に使っていたガーデニングのコッテイジが

閑静で便利な世田谷にあることを見直し

そこに住もうとなり、今までの住まいをたたんでここに

移住したわけです。

 それまで4,50坪の家に住んでいただけに、

15坪には要望が納まりきらず、かつガーデニングの

スペースは可能な限り残したい。

 敷地は道路よりダイニングテーブルの高さほど

上がっており、京都の町屋のごとく間口が狭く奥に長い、

俗にウナギの寝床と言われる敷地条件。

 当初のコッテイジのみ外観ブログ写真で、

手前の隣地には家はなかったが、10年たてば

境界ギリギリまで何軒も建て込んで来ています。

  植物への陽当たり、室内への通風採光、

これらの諸条件を満たすと建物は模型のように

横に腕をのばす形になります。

 写真右手の道路から左奥のコッテイジまで

長いスロープと露地が伸び、それに沿ってガーデニング

のスペースを設ける。ただ奥は少しまとまった広さを

確保して中庭として機能させ、イス。テーブル、縁台などを、

最近作った藤棚の下に置いて、皆さん寛いでいます。