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パンケーキリストランテの屋根について

久しぶりにスタッフブログを書いてみたいと思います。

ブログの更新はおろそかとなっていますが、
スタッフ一同元気にやっております。

藤本が書き始めました、パンケーキリストランテについて、
スタッフブログの方でも書いていきたいと思います。

藤本がこの建物の建築的特徴の紹介をしていくことと思いますので、
こちらのスタッフブログでは、
それを実現していくまでの苦労話などを書いていくこととします。

パンケーキリストランテの建物は、
平面にも、斜めの線を取り入れた形状をしています。
それに対して、勾配のある屋根をかけています。

とある、プレカット業者さんには、
「できません。日本全国どこを探しても、
できるプレカット業者さんはいないと思います。」と、
一蹴されてしまいました。
三次元的に斜めに交差する部材はプレカットでは、加工ができないのです。

しかし、大工さんの現場加工との組み合わせであれば、プレカットを行います、
というプレカット業者さんを見つけることができ、
実現させることができました。
(この建物は、防火地域ですが、100㎡以内のため、木造で建てています。)

現場加工となる仕口、26箇所。屋根部分のほとんどの箇所となりました。
現場で、墨出ししながら、写真のように仕口を手作業で加工し、
軸組を組み上げる作業は、本当に真剣勝負でした。

完成した建物は、2本のけやきの大黒柱と、一部のフローリングを除き、
木の部分は下地材のため、隠れてしまっています。
屋根の木組み部分などは全く見えません。

そのため、完成した建物を見て、
大工さんは、「大工の苦労のあとが見えない。」と、残念がっています。