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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 242

「柏の黒紫べんがら」

前回の写真は左手のべんがら戸位置から写しています。

和風建築の場合、特に真壁造にした場合は

柱の垂直の線と梁の水平線が白壁の中で直交します。

そのデザインがモダニズム建築と相通ずる。

正面、黒紫べんがらの小壁は

別に白漆喰でもよさそうだが、軽く浮いた

印象となり、玄関という場にそぐわない。

白ではなく黒紫だからこそ重心が下がり、和の落着いた、たたずまいになる。

梁上の壁を縁甲板の大和張りとし黒紫べんがらを塗る事もある。

黒紫壁と白壁のデザイン。

どこを黒紫とし何処を白とするか、

それが全体イメージの決手となります。