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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 172

『わびさび庵』

1階の部屋の北面を見ています。

突き当りの壁は前回の画像でも 入り口の隙間から少し見えていました。

天井は構造材をそのまま室内に現す、 グレードの高い空間です。

ベンガラと構造材とで陰影を作り シックで落ち着く空間にしています。

『白壁と赤茶のべんがらとの対比が スタイリッシュである』とは別の建て主の言葉ですがこの画像に当てはまります。

わびさび庵のオーナーは母屋に引き続き 白壁塗りと天井のベンガラ塗装もご自身でなさいました。

母屋での慣れもありだいぶ腕を上げています。 床は杉板の15ミリ、幅木はアルミ、それぞれ組み合わせ 素材感をだしています。

木、塗り壁、伝統的なべんがらという自然塗料(顔料) それに竹(サッシの上)で作る部屋は人にどのような感想を抱かせるのか アンケートを取ったところ 落ち着く、 リフレッシュできる、 天井が高く感じる、 暗さは夏暑いとき涼しく感じる、 和むとあります。 これは 自然素材もさることながら人の手、施主や職人たちの手間があぶりだされているから、 だと思います。