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日本の美を伝えたい―鎌倉設計工房の仕事 18

突き上げ屋根では無いのですが

甲州民家のシンプルな屋根の一例です。


残念ながら下屋の屋根が朽ちて

一部損傷しています。


山梨でも各地で空家バンクが紹介されています。


何とかこのようになる前に

修復し再利用が望まれます。


横須賀市の場合

空家対策として

山がちな環境にある

空家をリフォームし

若い学生を住まわせ、家賃補助する代わりに

地域の活動にも参加させる、そんな

試みが報じられています。


ここは隣が温泉なので

シェア別荘にもってこいだと思いますが、

富士山の景色もいいし。


それにここも、屋根の美しさに惚れて

しまいますね。


茶色の土壁の上に一部白いところが見えますが

当初はは真っ白な漆喰が塗ってあったことが

その名残でわかります。


屋根のこう配は10寸、つまり

45°の角度を持ちます。

前回のNO17の民家は8寸ぐらいでしょうか

少しゆるい感じがします。


シャープさであったり


穏やかな印象だったり


屋根のこう配は家の顔を創る

大切なポイントです。