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日本の美をつたえたい―鎌倉設計工房の仕事 122

「成田の濃紫べんがら」

 

前回に引き続き、格子戸について―

 

中央の二枚を両側に引き込んで

庭を見ている。

壁にしようと、4枚引違にしようと、中央の二枚が開く

それは変わりない。

が、こうやって開いた状態を

眺めると、洗い出し仕上げの床が低めの腰壁

となって立ち上がっている今の状態が、

ガラス戸2枚が重なっているよりも良い。

ドッシリした安定感があり、場の雰囲気に合っている。

 

左手に2枚の障子が重なっているが

これと比較してみるとよいと思う。