店舗・商業施設

神奈川鎌倉H邸 (2006年竣工)

写真デッキ上を右から左へと海からの風が抜けてゆきます。

地下室を作る際、生じた残土を敷地内で処理、
敷均しその上に設置している為、
デッキは地盤面から1m程上がっています。

壁のボリュームが大きく屋根の存在感が乏しいのですが、
軒の出を1,2m取り、
又、軒先を縁取る破風板を大きくし、風格を出しています。



道路から見た写真です。

建物に近づくにつれ広く明るいスペースになります。

左カーブのレンガ部は
既存のアプローチをそのまま利用しているため、
直進するスロープと違和感がありますが、
方向が変わる→気分転換→デッキに登った時の開放感の増幅、
に役立たせています。



手前がギャラリースペース。

奥の明るいところがキッチン。

ギャラリーなので壁優先で窓は控え目。

南側に大きな窓はなくキッチンゾーンに細長くとっている。

ベンガラ塗の構造部は中央の大黒柱が
あたかも2階梁組を一本で支えるごとくの印象を与える。

床板は杉で3cmの厚み。

その上に柿渋を塗っている。

伝統民家のごとくベンガラ塗の木部と白壁とは対比が美しい。

向いの左側エアコン収納部は竹スクリーンで覆っている。


【 ギャラリーたぶの木の解説 】
計画地は鎌倉市腰越。道路際のたぶの木が入口のシンボル。
奥の敷地に広がるデッキ。海からの風を感じるスペース。
ギャラリーではあるが厚木の「ギャラリー結」同様飲食も出来、
パーティーも行われデッキスペースにはテーブルと椅子が並びます。デッキ際にレモン、オリーブ、ジューンベリーなどの
実のなる木が育ち建物に華を添えます。
室内は展示用の白壁と赤や濃紫のベンガラ塗装部を組合せ、
展示作品が引立つよう工夫しています。
2階はワンルームマンションです。

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