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私のCM体験記 8 (伝統的儀式は椿事? −地鎮祭、上棟式−)
「いったい、いつまでこの体験記はつづくの?」と先日、家内に言われました。言いたいことがたくさんあるような気がしていて、ついつい長くなってしまっていますが、12回目くらいが最終回になるのかなぁと思っています。
ところで、回数を減らさねばと思って焦っているうちに、我家作りをCM法でやったためにぶつかった一つの難題を忘れていました。それは、伝統的な儀式である「地鎮祭」と「上棟式」です。(既に、我家の工程を映されたTV番組を見た方は、揉め事がいろいろとあったことをご存知かもしれませんが)
我家が求めた土地は、古くから人が住んでおられた土地で、家族全員が地鎮祭をやらないと不安な気持ちになっていました。そもそも土地を買う前に、この土地で大丈夫かということも、家内の実家の方で著名な霊能者に占ってもらったほど、迷信深く対応していました。いざ、地鎮祭となったとき、CM法では20余りの業者の方々に仕事をお願いするため、工務店に一括したりするのとは違って地鎮祭そのものを自分で準備する必要が出てきました。これは結構大変でした。神社にお願いして、神主さんが来ればそれでOKというものではなかったのです。地鎮祭は、土地の真ん中辺りに1坪ほどの大きさの枠を本竹とわら縄で囲った場所を作って、そこに神棚を設けて季節の食物(野菜、魚)と米、お酒を祭って行います。ところが、この本竹とわら縄というのが、手に入れようとしても素人には簡単に手に入らないものでしたので苦労しました。我家では、父の田舎から地鎮祭で使用する真竹を送ってもらいましたが、宅配便では1m程度の大きさのものしか配送できないため、竹を切断して送ってもらいました。地鎮祭当日は、その竹をつないで使用するということをしました。この他に縄を用意してくださいとか、地鎮祭ひとつするにも、用意しなくてはならないものはたくさんあって、伝統儀式だなという実感を持ちました。

上棟式もどういう形式でやるかということで苦心しました。おまけに、上棟式は鳶と大工仕事が重なるので、計画した日にできるかどうかもはっきりしないのです。これは、上棟式は上棟の日に行われるものであり、木造の在来工法の場合、上棟作業は一気にしなくてはならないためです。我家の上棟式は梅雨の終わりごろで、翌日は私が出張する必要があったため、どうしてもその日にしなくてはなりませんでした。しかし上棟式当日、朝方から非常に激しい雨に見舞われ、「今日の上棟式は無理だな」と思いました。ですが、10時過ぎから小雨になるとの天気予報から、鳶さん、大工さん総勢10名以上の方々が雨の中で上棟をしてくださいました。作業に従事していただいている方々ばかりではありません。我家の場合は、旗竿地であったため、上棟に必要なクレーン等の機材が入るかどうか問題になりました。これも、お隣の方がご自宅の駐車場にされているところを、快くお貸ししてくださり、非常にスムースに上棟作業を進めることができました。

肝心の上棟式ですが、遣り方に対する問題はあったものの、作業に従事していただいた方々にもご満足いただいて、何とか無事に終了することができました。上棟式で大工さんについて、家の四隅にお酒とお米を撒いたり、唄を鳶さんに披露していただいたりと、伝統的な催しをしていただきながら、何とかもてなしをすることができ、ご満足いただいて終わることができました。

地鎮祭や上棟式は、伝統的な儀式であるために、予想もしない椿事が起こりますが、この儀式を通じて痛感したことは、家は一人の力で建てることはできないということでした。これこそCM法の原点で、色々な方の協力によって、ひとつのものを作り上げていくことができる喜びを感じることができるのです。
つづく
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