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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 397

「四神相応の地に建てる」

 

写真は敷地に上って

玄関へのアプローチを眺めています。

玄関からは土間続きでそのまま庭に出られます。

玄関ホールの南側(画像左手)には隣家があるので、

壁に窓はなく、西側の庭に大きく開放しています。

手前の竹垣や、敷石など外構工事は建物完成後

建て主のS様が自ら造り上げたもの。

見事です。

2階の外壁はガルバリュウム鋼板の小波板

1階は赤味のべんがらと濃紫べんがらとを塗り分け

10㎝ほどの小幅板の両端を少しずつ重ね、上から見ると

凸凹断面の大和張りにして優しく人を迎えます。

 

べんがらは陰影に富む自然の素材で、この大和張りと

相性がよく、光の当たり具合で華やかであったり

渋さが漂ったりします。

ガルバリュウムの金属の質感と

艶のない木とを組み合わせる、素材や質感を

変えることで建物に豊かな表情を生み出すのです。