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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 345

今日は、竹の詰め打ちを紹介します。

前回のデッキ写真上部に少しこの竹の部分が見えます。

愛知県の犬山市の名鉄犬山ホテルに

如庵という茶室があります。

 織田有楽斎という江戸時代初期の茶人が建てたものですが

窓に使われているのがこの竹の詰め打ちです。

 細やかに景色を見せる簾を遣えばよいのですが、長持ちしそうにない、

また腐りやすいので、竹を使っています。

 全体は梁の上に載っているように見えますが実際は浮いている。

水の切れをよくし、腐食に対応するためで、3か所で横にステンレスワイヤーを

通しスパンごとに保持しています。

 ブログ334の画像をご覧になると

「簾越しに山の景色を眺める」感覚を味わえます。