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日本の美を伝えたい_鎌倉設計工房の仕事 216

「鎌倉の濃紫べんがら」

 

2階の写真です。

白壁の一部は建具として開閉し

外部の音や通風を得ています。

 

屋根面と接する三角の窓部分は開かず

外の景色が見えます。

人の背丈から上に位置しているので

隣家の窓と向き合うのではなく

斜め上方の

近くの山を眺める高さになっています。

 

ここは特に決めた用途の空間ではなく

ゆとりのスペースです。

ただ五感を育むことがこの家のビジョンですので

景色や内外の音を感じ、楽器を楽しんだり、風に触れたりするでしょう。

居間として、また

読書のスペース、あるいは、光の移ろいを楽しむ、

夜の月光を愛でる場所など、多用途に使います。